「健康」や「ダイエット」のためにランニングを始めることは素晴らしい一歩ですが、多くの人がその習慣を続けることが難しいと感じているのではないでしょうか?
これについては、私は日本の体育現場における長距離走(持久走)教育に原因があると考えています。
原因がわかれば、続けられるポイントがわかるようになる?
ここでは、ランニングが続かない原因とその対処法について考えてみたいと思います。
「我慢」によるトラウマの影響
体育の授業での長距離走は、多くの人にとって苦しい経験となることが多いです。
教師からの圧力や「歩くな、走り続けろ!!」という檄によって、走ることが苦行や我慢と結びついてしまうことがあります。
このようなイメージは、長く走ること=苦しみという固定観念を生み出し、ランニング自体が避けられるものとなってしまう原因となります。
ランニングは我慢ではない
しかし、実際のところ、ランニングは我慢の連続ではありません。
適切なペースやトレーニング方法を取り入れることで、徐々に走ることが楽しくなり、体力や持久力が向上します。
最初は、苦しくない「ペース」「距離」から始めることが最も重要な要素です。
続かない人の原因のほとんどが、最初から勢いよく走り出してしまうこと
次のポイントでも述べますが、最初は「歩く」ことをベースに「少し走る」ことから始め、少しずつペースを調整し、自分に合ったトレーニングプランを立てることで、ランニングが楽しさと達成感に満ちたものに変わっていくと思います。
ステップバイステップで取り組む
続かない原因の一つは、最初から無理な目標を設定してしまうことです。
自分の体力や経験に合ったステップを踏んで取り組むことが重要です。
最初は歩きながらでも構いません。
無理なく続けられるペースを見つけ、徐々に走る時間を増やしていくことが大切です。最初は、走もう少し走れるというところでやめておき、走りたい気持ちを抑えながら歩いているうちに、徐々に筋肉が刺激され、体が慣れていくでしょう。
「もう少し走りたかった」というポイントで止めることで、次の日も走る動機付けにもなります。
「今日も頑張って走るぞ!!」ではなく「今日も走りたいな!!」という欲求を持ち続けることが継続のポイントです。
そのためには、常に「腹八分」で終えておくことがオススメです。
ストレスを避けながら進む
ストレスやプレッシャーを感じずにランニングを楽しむためには、周りの目を気にせず、自分のペースで走ることが重要です。
慣れてくるとランニングクラブや仲間と走るコミュニティに属して、誰かと一緒に走ることがモチベーションに繋がりますが、最初のうちは自分のペースで一緒に走ってくれる人がいなければ、一人で走ることをオススメします。
相手のペースに合わせてしまうことで無理が生じる可能性が高くなります。
無理なく続けるためには、苦しいと感じたら一度歩いて呼吸を整え、再び走り出すことも良い方法ですので、誰かを気にせず自分のカラダやココロに素直に向き合い、無理に戦わずストレスを与えないようにしましょう。
ただし、変に叱咤激励やアドバイスせずに、ただただ自分のペースに合わせてくれるパートナーがいる場合は、一緒に走ることをオススメします。
ストレスがかからないペースから、週単位、日単位で徐々に上げていくことで、運動に対するストレスを軽減し、楽しみながら続けられるようになるでしょう。
小さな目標を設定する
ランニングを続けるためには、達成可能な小さな目標を持つことも大切です。
初めての5分間の連続走行から始め、徐々に目標を設定していきましょう。週ごとに少しずつ走る日数や時間、距離を増やしていくことで、自分の成長を実感できます。
体重や体型の目標を設定する前に「走る」ことの小さな目標を設定した方が、達成感を得られます。
体重の増減には波があり、ランニングを続けていても思うように体重が減らない時期もあります。体重の目標設定をした場合、そこでつまづいてしまう人も多いはずです。
目標を達成することで達成感ややり遂げた喜びを感じ、モチベーションを保つためには、「走る」ことの目標を設定し達成していく方が近道です。
全く走っていなかった人が、5分間のランニングを週2回行っただけでも大きな進歩です。そこから時間も日数も距離も増やしていけばいいのです。
続かない理由を克服しよう
ダイエットランニングを始めても続かない理由は、体育の授業の経験や無理な目標設定によるストレス、トラウマなどが影響しています。
しかし、それらのハードルは克服可能です。
自分のペースで取り組むこと、無理なく目標を設定し、楽しさを見つけることが続ける秘訣です。ランニングは健康や美容だけでなく、心の健康にも良い影響を与えるもの。
少しずつステップを踏みながら、ダイエットランニングを楽しみながら続けてみましょう。
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