「10kmを60分or50分で走りたい」というランナーは少なくない。
ランニングを始めてそこそこ走れるようになってくるとまずは目標にしたいのが1km5分~6分ペース=10km50分〜60分であろう。部活動から陸上競技に入り長距離種目を主戦場にすると、周りが当たり前のようにこなしている距離・タイムでもあり、自分もいつの間にかこのラインはすんなり超えてしまうので何ら苦ではない。
しかし、長距離競技の経験のないランナーにとっては一つの壁みたいなモノだ。
先日も10kmをこれらのタイムで走るためにはどんな練習が?と聞かれた。
長々と、達成のためのプロセスについて語る時間もないし、仕事や家事の傍走るランナーにとって計画立てた緻密なプログラムやプロセスは予定通りこなせなかった時にストレスになってしまう。ランニングはストレス耐性を高める効果があるとベストセラーでも謳われているのに。
では、10kmを〇〇分で走るためにはどんな練習が?と聞かれたら何と答えるか?
とにかく毎日10kmを目標タイム目指して走るような練習だけでは、早々にココロ折れてしまうだろう。常に限界に挑戦し続けられるほどヒトのカラダもココロも強くはない。
だからこそ大きなポイントを2つ。
①目標タイムより10分以上遅いペースで10kmを走りきることで、距離への耐性を高める。
②目標ペースで距離を分割して間に休息を入れながら5割〜7割程度の距離を走る。
①は、とにかくタイムは気にせず距離を走りきることを目的にゆっくり走る。ペースがわからなければ「鼻歌が歌えるくらい」のペースを意識すると良いかもしれない。
②は、10km=50分を1kmで分割すると1km=5分というペースになる。10km=60分なら1km=6分。そのペースで1kmを5本〜7本、目標ペースを目安に走り1km終わる毎に2分休息するか歩く。そしてまた1kmを目標ペースで走る。これを繰り返す。
これを世は、インターバルトレーニングと呼ぶ。
もし目標ペースがキツいようであれば10秒〜20秒遅くして本数をこなしても良いし、目標ペースはそのままにいけるところまでいって30秒以上遅くなるようならそこでやめるのも良い。
この練習でほぼ自分の現在地は掴めるはずだ。
目標ペースでの1kmに余裕があれば、設定タイムを少し上げても良いし、休息を短くするのも良い。ゆっくりジョギングでつなぐのも良い。いかに10kmの継続走に少しずつ近づけていけるか?を徐々に試していく。
もし目標タイムの1kmあたりのペースで十分余裕を持って5本行けたら10kmのレースになれば目標タイムは切れるはずだ。少し苦しい、足が重いけれど7本行けたなら確実に目標タイムは切れると考える。もし10kmを走りきったことがないという方なら、①をベースに、とにかくゆっくり走り休息を挟みながら、1kmを10本こなすところを目標にすると良い。
注意が必要なのは②の練習は毎日やるとダメージが蓄積してしまうので、中2^3日は開けてやることだ。
①→②→①→ノーラン→①→②→ノーラン くらいの週間ローテーションで試してみてはいかがだろうか?
この練習で目標タイムに近づける!!を信じるか?信じないか?は
あなた次第です・・・
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