どんなことがあっても、OBは最大の応援者であり理解者であるべきといつも考えている。例え結果が悪くても、問題を起こそうとも、部員がひとりになったとしても活動を続けている限り。
いや、活動がなくなったとしても再建に向けチカラを注ぐべきだと。
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前回の箱根駅伝、選手にとってもOBにとってもショックの日本橋となった。
ゴールまで残り1kmで法政にかわされた・・・
指揮官の「目を覚ませ!!」と言う檄は、低血糖やプレッシャーという箱根駅伝の悪魔に飲み込まれた吉富のカラダを生き返らせることはできなかった。
総合11位に終わり、東海大学はシード権を失った。
両角監督就任以降、スカウティングは毎年成功し第95回大会では「黄金世代」の活躍で総合優勝を果たした。大学のある平塚は盛り上がり、OBであり平塚で働くものとしては本当に嬉しかった。
しかし、あれから3年で箱根⇄東京間の指定席を失ってしまった。
今シーズン、新チームの状態は決して「復活」と呼べるものではない。
全日本大学駅伝予選会は4位、10月の箱根駅伝予選会は9位、全日本大学駅伝本選は、10位。この状態のままならシード権確保は難しいかもしれない。
その中で、ゲームチェンジャーとなり得るとしたら、、、
ゲームチェンジャー石原の復活
石原翔太郎しかいない。
良くも悪くも今年は駅伝シーズンは彼のチームだ。
長く故障に苦しんだ、エースは7月、ホクレン・ディスタンス千歳の5000mで13分29秒21の自己ベストをマークし完全復活を遂げた。
結果について「まだ本調子ではない」と冷静だったが、自己ベストでの復活は大きい。
箱根駅伝予選会は脱水症状から個人47位に終わったが、3週間後の全日本大学駅伝では3区区間賞を獲得した。
苦しい表情を浮かべながらも、大きなストライドでペースを上げていく彼本来の走りが、全日本でようやく戻ってきたように思えた。
そしてなにより、レース後の涙のインタビューは苦悩を乗り越え真のエースへと成長していく過程を、映し出しているように思えた。
さぁ、これで2区も山も計算できると思いきや・・・
吉田のメンバー漏れ
石原の復活に呼応するように、全日本予選会でも箱根駅伝予選会でも吉田響は力強い走りを見せてくれていた。
前回大会、5区山登りをルーキーながら区間2位で走り抜けた「山の神主」は、今シーズンもその持ち前のピッチ走法で淡々と結果を残していた。
全日本予選会での独走劇は、速さと強さを兼ね備えた選手そのものだったが・・・
箱根駅伝の16人メンバーの中に彼の名前はなかった。
エースの復活、山の神主の不在、上手くいかないチーム状態を如実に現している。
駅伝とはそういうものなのかもしれないが、ここまで歯車が噛み合わないものなのか・・・
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駅伝はゲームチェンジャーの次が重要
駅伝、特に区間距離の長い箱根駅伝に関しては、流れを変えられるエースの存在も重要だが、それ以上に重要なのは、その次の区間で流れを「繋げる」選手の存在ではないだろうか?
仮にエースが2区で流れを変える、若しくは1区の流れそのままに主導権を握った場合、3区がその流れを「ゲーム全体の流れ」にすることが出来るか否か。
エースが3区や4区に入った場合も同じで、4区or5区の選手がその流れをホンモノに出来るか否かだ。
松崎や越、山下りは川上と経験者で期待できる選手はいる。1年の花岡も全日本1区では7位でまとめてきている。
正直上位での勝負は難しいかもしれない、不安要素も多い。しかし、そこまで他大学に見劣りするメンツでもないはずだ。4年生が最後の意地を見せれば、順位は大きく変わってくる。
今年の日本橋の悪夢を振り払えるのは、箱根の舞台しかない。来年は、しっかりとした足取りで日本橋へ戻ってこよう。優勝時の栄光やプライドなんて関係ない。
キミたちはキミたちだ。黄金世代でもなければ、優勝候補でもない。
ただひとつ言えることは「湘南の暴れん坊」であること。そして、OBは彼らの暴れっぷりや活躍、悲観や失意にも寄り添うことだけ。
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