エビデンスに背を向けて、感覚的なステップを。

花粉症の方には厳しい季節・・・

花粉症ではない私は、 もうすぐ春が来るんだなあ、なんて気楽で本当にすいません。申し訳ないと思いつつ、やっぱり春になると少し気分がアガってきたりします。

そんな、なんとなく浮き足立ってしまう3月の「FREE RUNS」メニューについて、今日はお話ししようと思います。

ちなみにFREE RUNSは参加費無料の練習会。もともとは、平塚市役所陸上部の練習に高校生が参加したいと言ってきたことがはじまり。

もちろん拒むことなどなく、これも地域貢献の一つとして何十年と様々な選手が参加を快く受けてきた。

ちなみに最初に参加した高校生は、のちに箱根駅伝ランナーに。


3月のFREE RUNS練習メニュー

  • 3/3:1500m × 4本(hp) つなぎは100m。これ、インターバルじゃないんだ。ハイテンポ走をちょっと小分けにしただけ。
  • 3/6:12000m(p) 淡々と、でも着実に。
  • 3/10:600m × 10(rp) つなぎ200m。リズムを身体に染み込ませる回。
  • 3/17:1200m × 5本(hs) つなぎ2分。ちょっと息が切れるくらいが丁度いい。
  • 3/20:1000m × 5本(rp) つなぎ400m。王道だけど、やっぱりきつい。
  • 3/24:3000m + 2000m + 1000m(hp → hs → rp) だんだん速くじわじわキツくなる、あの感じ。つなぎは200m。
  • 3/27:8000m(hp) + 1000m(rp) 仕上げの前の、ちょっとした踏ん張り。
  • 3/31:300m × 15本(ws) 追い込まず5kmのレースペースの感覚で軽やかに、つなぎ100mで締めくくり。

※ペース設定表は下記ページ参照👇


今の時代、ランニングの世界もすっかり「エビデンス」や「最適解」に支配されてますよね。

スマホを開けば、誰かが「心拍ゾーンがどうだ」とか「VO2maxを効率的に上げるには」なんていう、キラキラした数値をバズらせている。 正直に告白すると、僕が作るメニューには、そんな立派な理論的裏付けなんて、一ミリもなかったりします・・・。

「このくらいの距離を、これくらいの速さで走ったら、なんだか気持ちよさそうじゃない?」 そんな、僕の頼りない経験則と、その日の気圧の変化くらいに曖昧な感覚だけで決めている。

SNSのタイムラインで、最新の厚底シューズを履いて、非の打ち所がないデータグラフをアップしている人たちを見ると、自分の「なんとなく」が、なんだかとても格好悪いものに思えてきます。

「あいつ、まだ昭和の感覚で走ってるのかよ」って、で冷笑されているんじゃないかな?

これが野球界ならダルビッシュに怒られている。

効率化という名の正義に、自分の「好き」を検閲されているような、あの独特の居心地の悪さを感じていて。 トレンドの波に乗れない自分を、どこかで見下しながら、同時に必死で正当化しようとしている。 ……ああ、なんて面倒くさくて、浅ましいGMなんでしょう。

でも、いざ練習に入って脚を動かしているうちに、そんなことなんてどうでもよくなってくるんですよね。

12000mのペース走なんて走っているときは、「ただの哺乳類」に戻っているはず。 理屈も理論も大切だけど、ただ空気を吸って、吐いて、地面を蹴る。

科学的なトレーニングが「正解」だとしたら、僕らFREE RUNSがやっているのは、きっと「遊び」に近いのかもしれない。 でも、その「遊び」の中にしか落ちていない感覚だって、きっとあると思っています。

ランニングは、足の速い人も、遅い人も、データが完璧な人も、僕みたいにデタラメな人も、みんな同じようにタイムという結果で順位がつく。

順位やタイムに一喜一憂することもあるけれど、最終的には走り終わった達成感や爽快感に勝るものはない。

練習が終わった後に少しだけ冷えたスポーツドリンクを喉に流し込む。 その瞬間の「あ、生きてるな」っていう感覚。 それだけで、もう十分すぎるくらいの正解なんじゃないかな。

もちろん、しっかりこのメニューを継続してこなせたら、結果もついてくると信じています。感覚ですけど・・・

そんな、昭和の匂いがするメニュー。 よかったら、いっしょに走ってみませんか?

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