
お盆休みが明けて、またいつもの月曜日がはじまりましたね。
すこし休んでいたことで、体が暑さを忘れてしまっている「暑熱順化のリセット」なんて言葉も、今朝のニュースから聞こえてきました。
なんとなく、まだエンジンがかかりきらない。 そんな重たい体を、無理やり「よいしょ」と持ち上げて仕事に向かっている人も多いんじゃないでしょうか。
体を持ち上げる、といえば。 昨日のパーソナルレッスンで、ふとこんな質問を受けました。 「走るときって、やっぱり膝は上げたほうがいいんですか?」って。
これ、すごくよくわかるんです。
きれいに、速く走ろうと思うと、なんだか太ももを高く上げて、ダイナミックに動かさなきゃいけないような気がしますよね。 実はぼくも昔、ガリガリに走っていた頃に「よし、膝を高く上げるぞ」って意識して走ってみたことがあるんです。
でもね、50メートルももちませんでした。
あっという間に太ももの前側がパンパンになって、いわゆる「脚が売り切れた」状態になってしまった(笑)。
それ以来、自分から「膝を上げよう」と思うことは、すっぱりやめました。
じゃあ、トップランナーはどうしてあんなに膝が高く上がっているのか。 あれは、「膝を上げている」んじゃなくて、「結果として膝が上がっている」んですよね。
足の裏で、ちゃんと地面を捉える。 ポンッと地面から反発をもらう。 その力にうまく「乗りこむ」ことができれば、足は自然と跳ね返ってきて、結果的に膝が高い位置まで持ち上がるんです。
走り幅跳びだって、踏み切りを強くしないのに、空中のポーズだけ大きくしようとしたって遠くへは飛べないのと同じです。
なんでもかんでも、自分の力で「どうにかしよう」とすると、すぐに疲れちゃいます。
それは、走ることも、たぶん暮らしのなかのいろんなことも、似ている気がして。 昔、役所の窓口に立っていた頃のぼくも、「ちゃんと答えなきゃ」「完璧にやらなきゃ」って肩肘張っていたときは、夕方にはもうヘトヘトに売り切れていましたから。
大切なのは、無理に形を作ることじゃなくて、地面からの力をすっと受け取るリズムなんだと思います。
パーソナルレッスンでは、そんな小難しい理屈よりも、まずは一緒にゆるいジョグやウィンドスプリントを繰り返しています。
横に並んで走って、一緒に息をして、地面を蹴るんじゃなくて「弾む」リズムを、体で感じてもらう。
「あ、いま、勝手に足が前に出ましたね」
そんなふうに、ふわっと力みが抜ける瞬間を見つけるのが、ぼくはけっこう好きなんです。 まだまだ暑くて、体が重たい時期です。
無理に膝を上げようとしないで、まずは自分の心地よいリズムを探しながら、とことこ歩き出せばいいんじゃないかなぁと、そんなことを思う月曜日です。










