
10キロを過ぎたあたりで、ふと、身体のどこかが主張しはじめることがあります。 股のあたりとか、脇の下とか。 汗と、ウェアのすれ。 ちいさな摩擦が、一歩踏み出すたびに、ちくっ、ひりっ、と痛みに変わっていく。
あの痛みの嫌なところは、走りたいという気持ちをじわじわと削っていくところです。 心はまだまだ遠くまで行きたがっているのに、皮膚のほうが「もう勘弁して」と泣いている。 せっかくの気持ちいい秋風も、景色も、痛みのせいでぜんぶ台無しになってしまうんですよね。
でもね、あれ、がまんしなくていい痛みなんです。
走る世界には「皮膚保護バーム」という、すごく頼もしい相棒がいます。 擦れそうなところに、あらかじめ塗っておくだけ。 それだけで、フルマラソンの長い道のりも、驚くほど快適に走りきれたりします。 たとえば、こんなふうに頼れる相棒たちがいるんです。
1. アースブルー プロテクトJ1(Protect J1)
日本のランナーたちの間で、まるでお守りのように支持されている超定番クリーム。 塗ると皮膚に透明なバリアができて、汗や水分、摩擦から長時間、肌を守り抜いてくれます。ワセリンみたいなベタつきがなくて、サラッとしているからウェアにも響かない。
フルマラソンや長距離で「とにかく長時間、しっかり持続させたい」という人に、いちばんにおすすめしたいです。


2. Body Glide(ボディグライド)オリジナル アンチシェイフ バーム
こちらは、世界中のランナーやトライアスリートが愛用しているスティック型の王道です。 リップクリームみたいに、くるくるっと繰り出して使います。手を一切汚さずに、股や足の指、アキレス腱なんかに直接サッと塗れるのが、すごくいいんです。
植物由来の成分で肌に優しくて、水や汗にもめっぽう強い。走る直前や、大会の途中で「サッと塗り直したい」ときに、本当に重宝しますよ。


3. Chamois Butt'r Chamoisクリーム
自転車に乗る人たちや、長距離ランナーから人気が高い、高保湿・低刺激のバーム。
水洗いで落としやすくて、皮膚への刺激が少ないマイルドな優しさが特徴。大容量のものから、持ち運びに便利な小型のチューブやスティックまで、いろんな形が揃っています。
普段の練習から、惜しみなくたっぷりと使いたい人や、ポケットに忍ばせておきたい人にぴったりです。
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走り始めたばかりの人にこの話をすると、「えっ、そんなのがあるなら、もっと早く教えてよ」と言われることがよくあります。
ほんとうに、その通りだなぁと思います。 根性不足でもなんでもなくて、ただ「知っているか、知らないか」。 それだけのことで、走る時間のたのしさがまるで違ってしまうから。
がまんすることが、がんばることじゃない時もあります。 身体の余計なストレスはそっと取り除いて、ただ走ることそのものを味わってほしい。
もし、あのヒリヒリに心当たりがあるなら、今度のランニングの前に、どれかひとつ試してみてくださいね。 痛みのない走りって、びっくりするくらい、自由ですよ。








